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短編未分類です。
続きからどうぞ。


 



ひたすら歩く、僕は歩く。
何処から来て、いつから歩いてるのかは忘れてしまった。
けれども僕は歩く、きっと何かを求めて歩いてる。
求めてる物も、僕は忘れてしまった。
元々何にも求めてなかったのかもしれない。
真っ白な長い髪、身体に合わない真っ白な大きい服。
瞳の色は何色だろう?

多分、真っ白なんだろうな。


真っ白な道を歩いている。
何処を見ても白白白。
僕自身が背景に溶け込んでる気分になった。

しばらくすると、人が見えた。

真っ白なこの世界では一際目立つ「色」持つ人がいた。

紅い髪、それは淡い紅、けれど炎のような赤。
瞳もやっぱり紅い赤。
でも服は灰色、肩は隠れない、でも袖は繋がっている。
でもズボンは白、短いズボン、でも長くて灰色の長靴。

少年ぽいけど少女のよう。

僕はその人に聞いた。

「ここは何処なのですか?」

その人は言いました。

「名前なんてありませんよ、まだ始まってないのですから」

僕は首を傾げて聞いた。

「でも、音が聴こえるよ?」

その人は何故かニッコリ笑って言いました。

「そうですか、ありがとうございます、これを持って行くといいでしょう」

僕は真っ白な焔を貰った。
お礼を言って、また歩き始めた。

「この世界は音で溢れかえるでしょう…」

その人の声が響いた気がした。



不思議な焔、真っ白な焔。
熱くは無いけど温かい。

真っ黒な道を歩いている。
何処を見ても黒黒黒。
僕はここでは孤立しているみたい。

しばらくすると、人が見えた。

赤い髪、黒交じりの赤い髪、煉獄のような赤。
瞳もやっぱり黒ずんだ赤。
黒に溶け込んで少し分かりづらい。
上着も服も、靴も全部黒い。

けれども、何処と無くさっきの白い紅い人に似ている気がした。

大人びた少年。

僕はその人に聞いた。

「ここは何処に繋がっているのですか?」

その人はいいました。

「何処にも繋がっていない、しかし繋がっている、お前は白から来たんだな」

僕は頷いてこう言った。

「ここは真っ黒過ぎて寂しいね、でも僕が歩いた道は白いんだよ?」

その人は僕の歩いた道を眺めて少しだけ笑って言いました。

「そうか…寂しさを白が埋めてくれるのかもな。ありがとう…」

僕は真っ黒な羽根を一つ貰った。
お礼を言って、また歩き始めた。

「黒に飲み込まれ幕を閉じる、その運命に白は希望を齎す…」

その人の声が静かに消えていった。



真っ黒な羽根は僕に色をくれた。
真っ白な僕には色が無い。
そしてこの羽根は澪を作った。
僕は辿ってみた。

翠の道を歩いている。
透き通った翠に周りは囲まれ、不思議な空間に包まれている。

しばらくすると、大きな木が見えた。

大きな大きな木、その上には人がいた。
その人は泣いているようにも見えた。

淡い茶の髪、光にあたる大地の髪、瑞々しい大地の髪。
顔を手で覆っているから瞳の色は分からない。
なんだか不思議な服を着た少女だ。

僕は上を見上げて聞いた

「如何して泣いているの?」

その人は顔を上げて言いました。

「悲しいけど泣いてはいないよ? ここはまた私と大樹だけになってしまったの」

瞳の色は周りと同じ翠をしていた。
僕は笑顔を作って言った。

「今度は笑顔でいられる場所になるといいね」

その人は微笑んで言いました。

「君みたいな人がいれば、私の望む世界が広がるかもしれないね」

僕は翠に輝く綺麗な光を貰った。
お礼を言って、また歩き出した。

「今度世界を創ったら、私の変わりに世界を見てもらえばいいのね」

その人の声は浸透する様に広がった。



儚い翠の光は見ていて少し悲しくなった。
けれども綺麗とも思った。
ところで僕は結局何故へ歩いているのだろう?

青い道を歩いている。
道をちゃんと歩いているのかもよくわからない。
最初みたいに、周りも道も色の変化がないから。
道というより、ただ真っ直ぐ歩いているだけなのだけど。

しばらくすると、人が見えた。

後姿だから良く分からないけど、深緑の暗い色をした髪が見える。
青っぽい服装に白い長いズボンが見える。
背を向けてる人は初めて見た。
上の方を眺めている気がする。

僕はその人に聞いた。

「ここに終わりはあるのですか?」

その人は振り返った。
どうやら少年、瞳の色は氷のように冷たい水色をしていた。

「終わりを願えば終わるし、願わなければ終わらない…。ここは所詮幻想」

僕は少し悩んでこう言った。

「ここは夢なの? 醒めればたくさんの人に囲まれているのかな?」

哀しそうな顔でその人は言いました。

「そうかもしれない。僕には決して訪れないけどね…、幻想は無限だから」

僕は蒼い卵を貰った。
お礼を言って、また歩き出した。

「一度でいいから、自由に生きる普通の人になってみたいよ」

哀しくその声は僕の心に残った。



蒼い卵にはきっと夢が詰まっている。
割ってしまったら何だか悪いことが起きそうな気がする。
だから僕は大切に抱えて歩いている。

真っ赤な道を歩いている。
最初の人の髪の色のようだけど、こっちは炎かな。
上を見ると徐々に黒くなっていくのはわかるけど、先までは見えない。

終わりは無いと言ってたけど、もう終わる気がする。

上を見ていたら…。
人が降って来た…。

目の前に落ちて来たからびっくりしたけど、平然と着地して僕を見てきた。
どう見ても少女だけど…、すごいなぁ。

吸い込まれそうな真っ黒な瞳がまず目に入った。
次は夜の色をした青い髪、丁度月の光があたる綺麗な夜空の色。
紅いこの場所と同じような服、短いスカート。
というより、死神のような鎌に目が行く。

僕はその人に聞いた。

「僕は元いた場所に帰れないの?」

その人は言いました。

「帰れないわけではないわ。けれども、帰る場所があるのかしら?」

僕は俯いて聞いた。

「僕には帰る場所が無いの?」

その人は言いました。

「帰る場所はあるけれど、もう手遅れね。その世界は滅んだわ」


全てを思い出した。
僕は元々一つの世界を持つ人だった。
今まで出会った人達と変わらない人だった。
けれど、世界は崩壊したんだ。
僕の思い通りに世界は行かなかった。
争いが争いを呼んでまた大きな争いになった。

僕は失望して、世界を丸ごと0に還元してしまった。

それと同時に僕の居場所は無くなった。
だから僕は歩き続けていた。
居場所が無いから別の場所に行くしかなかった。

僕は泣いた。


いつのまにか、宇宙に近い空間になっていた。
今まであった人がいた。

白くて紅い焔の少女。
黒くて赤い澪の少年。
翠で大地の光の少女。
蒼くて深緑な幻想の少年。
紅くて青い断罪の少女。

「おかえりなさい、白色の少年さん」
「お前の居場所は崩壊した」
「けれど、また創ればいいの」
「無ければ求めればいい…」
「決してその罪が許されることは無いけれど」

僕は世界を放棄した。
1から作り直すどころか、僕は全てを無に返して捨ててしまった。
僕の罪は許されることは無いけれど、それでも居場所がまた出来た。



僕の求めていた物はこれだったんだ。
思い出した。


僕の名前は…。






また、何処かで一つの世界が生まれた。
それは決して幸福では無い状況で生きる二人で一つの少年少女の世界。
その世界を見守るのは…。


真っ白な髪に真っ白な瞳を持つ、まだ幼い一人の少年でした。
まだ、名乗る名前が無いほど半人前だけど。
少年はこの世界を最後まで見ていく。

今度こそ、少年は自らの世界を、どんな結末でも受け入れる。

真っ白な焔と。
真っ黒な翼と。
翠色の光と。
蒼い色の卵と。
真っ赤な十字架。

そして銀色に輝く奇跡が詰まる宝石。

これがあれば、きっと大丈夫。

この世界は全ての力によって護られているのだから。

少年が渡り歩いた世界に残してきた軌跡。
それは奇跡の力へ変換され、どの世界にもいずれかの奇跡を齎す。


少年は今日も、銀色に輝く道で世界を見守っている。


おしまい。。。




あとがき、
これ、何時間かけて書いてるんでしょうか(汗)
またぐだぐだなので書き直すかもしれません。
見ればわかるかもしれませんが…、繋がってますよね。
わかる人にはわかりますがわからない人にはわかりません(意味不明)
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